さくらんぼ

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 3月11日。「さんてんいちいち」という呼び方にはずっと違和感がある。アメリカのテロ事件の時もそうだったのだが、震災の映像を目にすると、津波に襲われている町の映像に向かって「逃げて!!」と叫んだ自分の姿を思い出す。テレビの前に正座をして。寒くもなく、揺れてもいない、安全な家の、LIVEと書かれたテレビの画面の前。今遠くの地域で起こっている悲惨な現実を見てどうすることもできない自分。物質的な距離感と無力さに襲われた。毎年よみがえるその感情とポップめな日付の呼び方は自分の中でどうも結びつけ難く、まあきっと呼び方なんてなんでもいいのだろうけど、11年間頑なに「さんがつじゅういちにち」と言い続けている。


 私の息子も娘も、東日本大震災よりも後に産まれた。おそらく保育園や学校で先生方からお話は聞いているだろうが、どれだけ自分ごととして受け止められているだろうか。過去に起きた自然災害を、歴史の出来事とは違い、自分の町にも起こりうることとして感じられているだろうか。(戦争について学んだときはまさか未来に自己中心的な戦争が行われるとは思ってもいなかったが…。)
 今を生きる子どもたちに、伝え続けなければならない。そしてその時々に自分にできることは何かを考えて行動することはやめてはならない。人によって考えは違うし、できることもその時の生活環境、家族環境によって異なるが、個人がそれぞれに振り返り、考え、行動することできっと何かが変わる。


 今年は、福島で育てられているさくらんぼを自宅からネットで購入した。福島の果物は本当に美味しい。ピーチパイを焼いていたときは、福島産の桃「あかつき」をたくさん使わせてもらいお世話になった。あの桃に出会えなければ、きっと私のピーチパイは完成できなかっただろう。身がしっかりして、味も濃く、東北の力強さを感じる。食べれば食べるほど現地に訪れたいという思いが高まる。夏が待ち遠しいなあ。

11年前の今日はとても寒かった。今年は急に暖かくなったもんだから、心がついていけていない。なんだか足元がソワソワしてしまうが、昨日もらったおみくじに「旅行 慌てない方が良い」とあったので、ひとまず準備をしながらじっくりとその時を待とうと思う。そしてさくらんぼが届いたら、ごちそうさまでしたと伝えに行こう。

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