旬のものが販売されている直売所にはエネルギーが満たされている。どうしたってワクワクするし、浮足立ってしまう。
今の時期は根菜類や葉物野菜が本当に美味しく、いくらでも体に入っていくが、中でも苺は外せない。苺は11月頃から5月頃まで長い期間販売されるが、このグッと寒くなる今、一番味が濃い。美味しくて1キロなんてペロッと食べてしまう。
自宅近くには苺の直売所が数軒あり、生産者さんのこだわりが詰まったものを頂きにいくのが本当に楽しみである。三重県で多く栽培されている「章姫」は柔らかい果実から甘い果汁が溢れ出し、三重県オリジナルの品種の「かおり野」はしっかりとした果実でとにかく良い香り。甘い後味がずっと残る幸福感…などなどそれぞれ品種による個性も際立っていて、生産者さんのお話を聞くのも面白い。何よりとれたての苺、羨ましくなるほど艶とハリが半端ない。愛情を受けて育った作物は本当にキラキラしていて、その輝きは、生産者さんの側にいればいるほど増しているように感じる。
ハワイ島のマーケットでも、優しく笑いかけてくれる生産者さんの前に並べられているフルーツはどれもエネルギッシュで、自信に満ちているように感じられた。大切に育てられたんだろうなあ、愛おしいなあ、全部買って帰りたいなあと思いを巡らせた挙句、その場で食べれる分のものを購入した。毎日ここに来れたら良いのにと思えたほど、暖かい空気に包まれた空間だった。
ネットで世界中の食べ物が買える時代。たくさんの新しいものを知ることができる。ただそれは一つのきっかけであって、全てではない。画面を通して知れた世界は画面を通さず自分の体で感じたい。日本ですら、三重県ですら訪れてないところが沢山。旅に出て各地のパラダイス直売所で旬のものを頂き、生産者さんの熱い想いをじゃんじゃん浴びれる日を心待ちにしている。
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